Pyua love ~そして真実~
思えばこれが始まりだったのかもしれない。

僕は、いつまでも平和が続くと信じていた。

でも、そんな平和は続かなかった。

僕には、弟が二人と妹が一人いる。

そして、もう一人。
母親が違う同じ年の弟がいる。

第二王子 マーク・シモンド

母親が違うと言っても王家を絶やさない為には、必要な血であり。
マークも立派なシモンド王家の後継者の資格を持った一人。

マークは、いつだって僕と張り合うし、王家を継ぎたいと思っているのはよく感じていた。

僕はそんなマークの気持ちが痛いほど分かる。

正妻である王女の母から生まれた僕と、側室の母から生まれたマーク。

母親の立場が違うだけで、何も変わらないって僕は思っていたんだ。

< 22 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop