Pyua love ~そして真実~
初めの頃は、仲良くしていたんだ。
でも、目的の為に一つの場所に長くとどまる事が出来ない。
別れはいつだって辛い。

別れを惜しむ僕に、モーリが言ったんだ。

「仲良くなるから辛いのです。私達は、この世界にあってはならない者なのです。だから、始めから仲良くなる必要などございません。」

その通りだった。

僕への愛の告白も、友人になろうとする男子生徒からの誘いも全てが無意味・・・。

そう思えば、全てが楽になった。

休み時間毎に僕の周りには人が集まってくる。

他のクラスや学年の生徒達も、わざわざ教室を覗きに来ていた。

皆がそうやって僕を見に来るけど、僕も守りの石がそこに存在していないか注意する。

でも、何処にもやはり感じなかった。

そういえば、見てくる生徒は大勢いるけれど、明らかに一人違う視線を送ってくる女子がいた。

彼女の名前は・・・外山 志帆。
少し赤みがかった髪で、何処にでもいるような普通な女子校生。

何が違うって・・・。

他の女の子達は、目を輝かせて僕を見ているのに対して彼女だけは、どこか哀しそうでそれでいて、興味もっていませんよ!とでも言うかのように視線を外す。

あの動作は一体なんなんだ?



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