Pyua love ~そして真実~
僕たちは、GARDEN SQUARE Tokyoの地下4階の駐車場へと車を止める。


「大丈夫ですか?」

そこにいたのは、カーだった。

僕と並んでも劣らない身長と体型とのイケメンのモーリとは違って、カーは見た目おっとりとした僕にとっては、もう一人の父の様な存在だ。

「気を失っているだけだよ。彼女を部屋まで運んでくれ」
「部屋ですか!?管理人室の仮眠ベッドがありますが・・・」

カーの言葉に、僕は一瞬考えるけど・・・。

「ううん。彼女はクラスメイトだし、僕たちの車のせいだからね」

「かしこまりました」

カーはそういうと、彼女を抱きかかえる。
モーリは、彼女の荷物と僕の荷物を手に取った。

このビルには病院も入っている為、いざとなれば病院に運び込む事だって可能だ。

ん?

車の座席の下に何か袋が落ちてる。
可愛い水色の袋は破けていた。
そこから見えるのは、ブックカバー?

どうやら、彼女を車に乗せたときに落ちて破けてしまったようだ。

「モーリ?何か袋ないかな?」

僕が手にする物を見て怪訝そうに見つめるモーリだったけど。

「分かりました。お持ちします。トーヤ様は先に部屋でお待ち下さい。このまま4人で行くのは目立ち過ぎます。」

「分かった。」

モーリ達は、人に遭遇する率の少ない、貨物用のエレベーターで1階まで上がる。

1階の貨物用のエレベーターから51階へのエレベーターへの距離は近い。

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