Pyua love ~そして真実~
そして時刻は19時を過ぎた。
そろそろ目が覚めてもおかしくないかな?

僕は、彼女の眠る部屋へと近づく。

「え・・・」

中から驚きの声があがった。

僕は、彼女の物であるブックカバーが入っている袋を持つと、そっと扉を開ける。


そこには、窓の外を見て驚いている彼女の姿があった。

よかった。
どこにも異常は、無い様だ。

僕は、彼女に声をかける。

「目が覚めたのか・・・良かった」

彼女は、振り返ると僕の顔を見て驚いた表情をする。

「さ・・・坂上君?」

驚いて当然だろう。
目が覚めれば知らない場所にいて、そこに僕がいるんだから。

「な・・・なんで坂上君が?」

「なんでって・・・ここは俺の家だ」

「あ・・・そうなんだ・・・え?でも、なんで?」

僕の言葉に驚きと疑問が交互に頭を巡っているんだろう。
そんな様子の彼女に僕は言う。

「車の前に、お前が飛び出すから」


「飛び出してなんか!」

「ぶつかってもいないのに、お前が気絶するから、ここに運んだ。」

飛び出してはいないと言うのか?

それならそれでいいんだけど・・・。

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