Pyua love ~そして真実~

分からない気持ち

一週間も経つと大分僕の周りも落ち着いてきた。

ここからは、今度は僕が動く番。

僕は放課後、隣のクラスの女生徒にタイミングを見て声をかける。

「青木さん?これ青木さんの?」

僕の手には、事前に抜き出しておいた青木さんの化学の教科書を差し出す。
いかにも化学室に忘れてあったよ?と言うように。

「え・・・?あ・・・ありがとうございます。なんでだろう・・・」

肩にかかるサラサラの黒髪の彼女は、僕の記憶の中の彼女に似ている。

「ね?青木さん、これから暇?」

こういう時の僕は、ちゃんと笑顔で対応する。
むしろ、本来の僕を出せるから楽だったりもする。

「ちょっとコーヒー飲むの付き合って?」

僕のリサーチでは、今日の彼女は時間があるハズ。

「はい」

顔を赤らめる彼女からのOKの返事をもらうと、僕たちは近くのカフェへと移動する。


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