Pyua love ~そして真実~
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「それで、トーヤ様はここに来たんですか・・・。」
僕の手には、ハーブティが入っていたティーカップ。
ここはGARDEN SQUARE Tokyoの地下5階の管理人室
中間テストも終わり、本格的な梅雨に入ったからなのか、モヤモヤとした気持ちは一向に治まる気配が無かった。
僕の顔を見て、カーが何も言わずにハーブティを入れてくれた。
落ち着いた僕は、彼女・・・外山さんの事をカーに話す。
こういう相談は、モーリではなくてカーの方が話しやすい。
「それで、トーヤ様は外山様にお尋ねになったんですか?」
「え?」
「何故、トーヤ様を見つめるのかお尋ねにならないのですか?」
「そ・・・そんな事聞けるわけがないじゃないか!」
カーがティーカップにハーブティを注ぐと、ふわっと部屋にハーブの爽やかな香りが充満する。
僕は、お砂糖を一欠けら入れるとスプーンでかき混ぜる。
「田中さん!田中さん!」
管理人室の小窓の外から、カーを呼ぶ声がする。
「はいはい?どうなさいました?」
「ごめんなさい!蛍光灯が切れてしまったみたいで・・・内線しようと思ったんだけど、用事ついでに来ちゃいました~!」
「そうですか。少しお待ち下さいね?切れたのは1本だけですか?」
中階層のどこかのオフィスの従業員なのだろう。
オフィスの蛍光灯が切れたらしい。
カーの人柄のせいもあって、内線で要件を伝えれば済む所をこうしてわざわざ会いに来る人も後を絶たない。
「本当にありがたいことです。」
とカーは僕に言う。
その笑顔は、この世界でいうところの、まるで仏のようだと僕は思う。
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「それで、トーヤ様はここに来たんですか・・・。」
僕の手には、ハーブティが入っていたティーカップ。
ここはGARDEN SQUARE Tokyoの地下5階の管理人室
中間テストも終わり、本格的な梅雨に入ったからなのか、モヤモヤとした気持ちは一向に治まる気配が無かった。
僕の顔を見て、カーが何も言わずにハーブティを入れてくれた。
落ち着いた僕は、彼女・・・外山さんの事をカーに話す。
こういう相談は、モーリではなくてカーの方が話しやすい。
「それで、トーヤ様は外山様にお尋ねになったんですか?」
「え?」
「何故、トーヤ様を見つめるのかお尋ねにならないのですか?」
「そ・・・そんな事聞けるわけがないじゃないか!」
カーがティーカップにハーブティを注ぐと、ふわっと部屋にハーブの爽やかな香りが充満する。
僕は、お砂糖を一欠けら入れるとスプーンでかき混ぜる。
「田中さん!田中さん!」
管理人室の小窓の外から、カーを呼ぶ声がする。
「はいはい?どうなさいました?」
「ごめんなさい!蛍光灯が切れてしまったみたいで・・・内線しようと思ったんだけど、用事ついでに来ちゃいました~!」
「そうですか。少しお待ち下さいね?切れたのは1本だけですか?」
中階層のどこかのオフィスの従業員なのだろう。
オフィスの蛍光灯が切れたらしい。
カーの人柄のせいもあって、内線で要件を伝えれば済む所をこうしてわざわざ会いに来る人も後を絶たない。
「本当にありがたいことです。」
とカーは僕に言う。
その笑顔は、この世界でいうところの、まるで仏のようだと僕は思う。