Pyua love ~そして真実~
交差する刻(とき)

志帆

梅雨に入って、毎日ジメジメと気持ち悪い。

ついこの間中間テストが終わったばかりなのに、もう期末テストの話が出てきている。

これが学生の仕事だと言われれば、仕方の無いことなんだけど。


私は、この間の坂上君の優しい表情がもう一度見れないかと、坂上君を見つめる。

でも、あの表情を見ることは今の所ない。

先日の夢花の言葉が私の中で繰り返されていた。



私は、坂上君に誘われたいの?



違う!

私は、すぐにその思いを否定する。

「おはよう!」


朝の学校は、いつもと変わらない光景で、私は、いつものように教室に向かう。

だけど、今日は違った。

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