Pyua love ~そして真実~
私達は階段に座り込むと、やっとお昼を食べ始める。


「志帆?本当に何もしてないの?」

私は一体、彼に何かしたのだろうか?

確かに、気を失った時にお世話になったけれど・・・。

「あ・・・まさか・・・」

お世話になったお礼をしろっていうことか?

「え?何かやっぱりあったの?」

「あ・・・ううん・・・この間、坂上君が告白されてる現場を見ちゃった位よ」

「え・・・そ・・・そうなんだ?・・・で、でも、そんなのなら結構よくあることだよね?」

私は嘘はついてはいない。

待って・・・私は、そもそも何故、夢花に話そうとしないの?

「あたし聞いてみる!」

夢花が突然立ち上がる。

「だって、何か用があるから付いてくるんじゃないの?」

「確かに・・・」

「志帆が聞く勇気ないなら、あたしが聞いてみるよ?」

そう言うと、善は急げと夢花は走って行く。


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