Pyua love ~そして真実~
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ここに居ても仕方ない。

取り残された私は、広げていた弁当を片付ける。

教室へ戻ろうと来た道を戻る。



ドンッ



「あ・・・ごめんなさい!」



すれ違いに肩がぶつかった女子生徒。

私はとっさに謝る。



「・・・可哀相に・・・」



え?

可哀相?

女子生徒は、小さい声で、でもハッキリと言った。

「あなたも坂上君に目をつけられて、1回きりの女になればいい!」

「え?・・・」

私にそう、今度は普通の声でハッキリと言い放ち去って行こうとする。

「ちょっと!ちょっと待って!!」

私は思わず追いかけて、彼女の腕を掴む。

彼女の黒いサラサラとした長い髪が揺れる。



「どういうこと?」



彼女は、私の方へと向き直り言った。

「坂上君に誘われるのは1回だけよ?その後は、地獄の日々がやってくる。」

あ・・・分かった。
彼女は、誘われた子なんだ。
噂は本当だってことなんだ。


「でも、もう暫くの辛抱よね・・・彼が転校してしまえば、きっとこの日々も終わる。」

「あなた、いじめにあってる?」

「いじめじゃないわ。あれは・・・あの子達は、嫉妬してるのよ。」

一体この彼女はどんな生活を送っているんだろう。
クラスが違うから、名前も知らない子。



私はいろいろな意味でショックを受けた。


坂上君が、何故女の子達を誘っているのか分からないし、なんで今日は私につきまとうのかも分からない。

夢花じゃないけれど、これはやっぱり直接聞くしかないか。

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