Pyua love ~そして真実~
休み時間

早速クラスメイトは坂上君を囲んでは、質問責めにしている。

「何処から来たの?」
「坂上君は、彼女いるの?」
「そんなことより、クラブは何処入るんだ?なんなら、うち」
「いや!おまえのとこ汗臭いだろ?坂上君のようなイケメンは絶対うちだね!」

クラスメイトは、言いたい放題だ。

「志帆も坂上君のこと気になる?」

夢花がニヤニヤしながら私の席に来た。

「そ・・・そんな事ないわ」
「ほんとに?」
「夢花の方が気になっているんじゃないの?」
「あたしは、年収1000万以上の男にしか興味がないの!」

(夢花は、年収にしか興味がないのか・・・。)

私は頭痛がしてきた。

たしかに坂上君はイケメンだ。

でも、そんな坂上君は、さきほどからクラスメイトの質問にきちんと答えるつもりは無く、応答も最低限の返事だけだった。

それは、私が探している彼とは全く違う。
私が探している彼は、とても優しく笑顔を向けてくれるんだから。

そして、一日が過ぎた。

私と夢花は行きと同じように電車に揺られていた。

「志帆~?今度の休みに、GARDEN SQUARE Tokyoに行かない?」

「え?あんな所、私達には場違いじゃない?」

「そんなことないよ~?2階のカフェにね?美味しいパンケーキのお店もあるんだよ?」

「そうなの?」
「うん!」

スイーツに目が無い私は、夢花の提案に乗ってしまった。

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