Pyua love ~そして真実~
僕が、この世界の住人ではないんだ、なんて言った所で、信じないだろう。

魔法の一つでも見せる事が出来たらいいのだけど、それも出来ない。

「坂上君が探している大事な石のように、私もこのペンダントは大切な物なの」


大切な物・・・そう言ってペンダントを胸元で握る外山さんの姿に僕は、戸惑った。



困ったな・・・。



僕は、当初の予定の通り自分の席に向かうと、黒い手帳を取り出した。



あ・・・。



そう、手帳には大事に挟んである物がある。

ブレスレット

そう、それはあの少女から受け取ったブレスレットだった。

外山さんにこれを見せれば、分かるかもしれない。

だけど、それは彼女が覚えていればのこと。
幼い頃の記憶だ。
忘れているかもしれない。

僕は、決めた。

外山さんに真実を告げることを。

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