Pyua love ~そして真実~
「外山さん・・・見せたい物があるんだ。」
僕は、手帳からブレスレットをそっと取り出すと、外山さんの方に差し出す。
彼女は、そのブレスレットに視線を向けると不思議そうな顔をする。
それはそうだろう。
子供の・・・しかも女の子用の玩具のブレスレットなのだから。
「外山さんに、話しがあるんだ。聞いて欲しい」
「・・・何を?」
「俺・・・いや、実は僕はこの世界の人間じゃないんだ」
外山さんの表情が固まる。
それは当然の反応だろう。
僕は、自分が何処から来たのか、そしてその目的と、その石について話す。
外山さんがあの少女でないのなら、きっと怖がるだろう。
いや、頭がおかしい人だと思われるかもしれない。
それでも、僕は僕自身のことを話し続けた。