Pyua love ~そして真実~
王の間
僕は、真っ直ぐ父である国王を見つめる。
「話しってなんだ?」
「はい、実は父上の座っているその椅子を空けて欲しいのです。」
僕の言葉に、呆けた顔をする父。
「あーはっはっはっはっはっ!!トーヤよ。いずれはお前がこの椅子に座ることは約束しよう。
しかし、それは今ではない。」
「いや!今 空けてもらうぞ!」
部屋の扉の外から現れたのは、マークだった。
「な・・・な・・・マ・・・マークか!?お前!今まで何処に!!」
「あちこちだよ。」
周りの騎士がマークを取り押さえようとする。
「シモンド家の事は、随分と目を瞑ってきたのですが・・・そろそろ変化の時のようですね」
その時にもう一人現れた人物。
「法皇様!!」
この世界の全ての魔法を操りし者であり、最高権力者の姿だった。
「何故 貴方様がここに・・・」
「わたくしだけではありません。御覧なさい。」
そう言って、王の間の窓の外を見れば、そこには大勢の人々。
それは、各国の王や貴族の人々だった。