Pyua love ~そして真実~
「か・・・からかってるの?」
そう言った君の表情が、だんだん曇っていって、僕は信じて貰えないよなって言う
気持ちでいっぱいで。
でも、見る見るうちに辛そうで、そして泣きそうな表情をする君に僕は確信したよ。
その姿と幼い頃の君の姿が重なったんだ。
「そんなに、この石がみたい?」
だから、そう言った彼女に僕の全てを話した。
ここには、国や人々を思って動くことが出来る強いリーダーが必要。
それは、僕じゃない。
「次期国王には、マークがなるんだ」
僕は、マークを真っ直ぐ見てそう言った。
「し・・・しかし・・・お兄様・・・」
「いいよ。マーク。 二人でいる時のように、トーヤって呼んでよ。
僕なんかより、マークの方が相応しい。
あっちの世界で、伊達に社長やってないさ。人を見る目は出来てるよ。」
「いいのか?そうなるとトーヤは」
「僕も守りたいものがあるんだ。向こうの世界でさ」
今この場には、モーリとカーは不在だった。