【完】もっとちょうだい。
……いつだって、慶太くんは
あたしをこんなに救ってくれる。
ほっとして、涙腺が緩みそうになったから
天井を見上げて鼻をすすったら
「……俺、ほんと。芙祐ちゃんと付き合えてよかったなぁ」
そんなしみじみとした声、
今出さないで。
「……泣ぎぞう」
「泣いてる泣いてる」
ははって、慶太くんが笑う声につられて、
あたしも泣き笑い。
「じゃあ、さ。その”いつか”を目指して、それぞれがんばろっか」
慶太くんはそういって、
こっちにグーを突き出した。
「うん」
あたしも拳を伸ばして
慶太くんのにコツンと当てた。
「弥生くんのこと、本気で応援してるから。頑張ってきて」
「うん、……行ってくる」
「俺も、もう帰るね」
あたしをこんなに救ってくれる。
ほっとして、涙腺が緩みそうになったから
天井を見上げて鼻をすすったら
「……俺、ほんと。芙祐ちゃんと付き合えてよかったなぁ」
そんなしみじみとした声、
今出さないで。
「……泣ぎぞう」
「泣いてる泣いてる」
ははって、慶太くんが笑う声につられて、
あたしも泣き笑い。
「じゃあ、さ。その”いつか”を目指して、それぞれがんばろっか」
慶太くんはそういって、
こっちにグーを突き出した。
「うん」
あたしも拳を伸ばして
慶太くんのにコツンと当てた。
「弥生くんのこと、本気で応援してるから。頑張ってきて」
「うん、……行ってくる」
「俺も、もう帰るね」