【完】もっとちょうだい。
「もう一回言って……」
「もう二度と言わない」
「けち」
ヤヨはまた、ずずっとお茶を飲む。
「あぁ、そうだ。麻里奈のことどうしたらいい?」
「うーん……何もしなくていいよ。今のところ。でも絶対、あたしだけ見ててね?」
「うん。わかってる。でも気になんないの?」
「それは、気になるよ……だって三年も付き合った人だし……」
三年なんて。
もうそれって
籍入れたようなもんじゃん。
「たった三年だろ。これから先何十年もいたら消えるからそんな記録」
「何十年もいてくれるの?」
「わかんないけど」
「……わかんないの?」
「適当なことは言えないだろ」
出た、真面目。
こういう時は適当でいいの。
そう言おうと思ったら。
「もう二度と言わない」
「けち」
ヤヨはまた、ずずっとお茶を飲む。
「あぁ、そうだ。麻里奈のことどうしたらいい?」
「うーん……何もしなくていいよ。今のところ。でも絶対、あたしだけ見ててね?」
「うん。わかってる。でも気になんないの?」
「それは、気になるよ……だって三年も付き合った人だし……」
三年なんて。
もうそれって
籍入れたようなもんじゃん。
「たった三年だろ。これから先何十年もいたら消えるからそんな記録」
「何十年もいてくれるの?」
「わかんないけど」
「……わかんないの?」
「適当なことは言えないだろ」
出た、真面目。
こういう時は適当でいいの。
そう言おうと思ったら。