【完】もっとちょうだい。
ハルキくん、少し黙ったと思ったら
「これほんとにいっていいの?」って、またヤヨに確認してるけど。


「だからそういうこと言うと芙祐に誤解されるだろ。なんでも普通に言えばいいじゃん」

ヤヨ、ちょっと怒り気味だね。


「まぁあとは、あれだな……。芙祐ちゃんには悪いけど、弥生もしかして好きな子いるか、なんなのか……そういうの、あるよ?」

だから俺にしとく?ってそういうのはいらないから。

「どういうこと?」

「なんか入学してから、今もたまぁにコソコソとスマホの写真見てんだよね。めっちゃ清楚な可愛い黒髪の女の子」


「……え」

「あれ、どうみても芙祐ちゃんじゃなかったからさぁ……。」

あたしもうそれ、
答えわかっちゃった……。


清楚で可愛いなんか、あの子しかいないじゃん。


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