【完】もっとちょうだい。
「誰?」


「んー……ヤヨの知らない人」


ちょっと嘘だけど。
慶太くんなんて言ったら、とってもマズイから。



「ふーん」


「ヤヨの家が大丈夫なら、泊まっていかない?」


「……わかった」




やったぁ。

あたし、にやり。



「うれしー。ご飯作るね」


「芙祐が?!」



失礼な。



「あたしが。食べてね?」


「あー……うん。俺も手伝う」


「1人で大丈夫だもん」



一緒に一階に降りて、キッチンへ向かう。


冷蔵庫の中身見た感じ、


「何が作れるかなぁ?」


あたし、そういうの全然わかんないから。早くもヤヨを頼ってるとこ。




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