【完】もっとちょうだい。
おいしくたのしく食べ終わったけど、



「美味しかった？」


「うん」


「麻里奈ちゃんのより？」



「……だから違うって」



そう言って、あたしから逃げるようにお皿洗ってくれちゃうヤヨ。


こういう時の正解は、「芙祐の作った方が美味しい」だからね？嘘でもそれ以外選択肢ないんだからね？



ヤヨのばか。



「お風呂沸かしてくる」



「あ、ハイ」


って拗ねてる顔も見てくれずに、ヤヨは返事するんだもん。無駄だから拗ねるのやめた。



もう。


ヤヨって、本当にあたしのこと好きなの？



あたしの挑発にのったり、誰かへの嫉妬したりした時以外は
全然動いてくれないじゃん。



……足りない。



付き合った日に、誰より愛してくれるって言ったのヤヨなのに。



今晩襲われなかったら本格的にショックなんだけど。



お風呂の着替えの準備。一応の勝負下着。


ヤヨの趣味……。
うーん。


なんとなく白が好きそう。黒や赤は論外だと思うから片付けよう。


白ベースのレース。ちょっと目の錯覚でサイズアップが期待されるコレね。





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