【完】もっとちょうだい。
……だめだ、寝れない。
彼氏と
元彼のことで喧嘩したまま寝れるような
図太い神経してないからね。
あたしの部屋の前までいって
トントンとノックした。
返事なし。
部屋に入ってみると、
ヤヨはベッドにはいって
多分狸寝入りしている。
「あの、ごめん……」
「うるさい」
寝返りを打って背を向ける。
ヤヨはたぶん
慶太くんのこととなると
一筋縄じゃ許してくれない。
でもそれは
ライバル意識が
まだ抜け切れないだけかもしれないし
ヤヨは本当にあたしのことが
好きなのか
わかんなくなる。
さっきだって
「あたしのこと好き?」と聞いてしまったら、
「しつこい」って言われた。
あたしなら好きな人に、
ヤヨに、
「しつこい」なんて言えない。
でもあたしだって
同じように聞かれて
「しつこい」と
言ってしまったことはある。
本気で好きにならなかった元カレたちに。
いとも簡単に言っていた。
だから、
ヤヨの気持ちがわかってしまう。
あたしばっかり
好きなのかもしれない。
彼氏と
元彼のことで喧嘩したまま寝れるような
図太い神経してないからね。
あたしの部屋の前までいって
トントンとノックした。
返事なし。
部屋に入ってみると、
ヤヨはベッドにはいって
多分狸寝入りしている。
「あの、ごめん……」
「うるさい」
寝返りを打って背を向ける。
ヤヨはたぶん
慶太くんのこととなると
一筋縄じゃ許してくれない。
でもそれは
ライバル意識が
まだ抜け切れないだけかもしれないし
ヤヨは本当にあたしのことが
好きなのか
わかんなくなる。
さっきだって
「あたしのこと好き?」と聞いてしまったら、
「しつこい」って言われた。
あたしなら好きな人に、
ヤヨに、
「しつこい」なんて言えない。
でもあたしだって
同じように聞かれて
「しつこい」と
言ってしまったことはある。
本気で好きにならなかった元カレたちに。
いとも簡単に言っていた。
だから、
ヤヨの気持ちがわかってしまう。
あたしばっかり
好きなのかもしれない。