【完】もっとちょうだい。
どうせ
バーカ、とか言って
そろそろ離すんでしょ?
混乱する脳内で
あたしはそう思っていたのに。
ヤヨの手があたしの体をなぞるように、ツーッと下がる。
え、嘘。
嘘、どこまで、
今から、するの?
こんな、喧嘩の最中にするの?
「……っ!」
突然の刺激に
ぎゅっと目を閉じると
ひやっとした手が
あたしのお腹に直接触れた。
変な声が出そうになって
なんとか堪えた。
息が乱れそうなのに
ヤヨはまた唇を奪う。
ヤヨの手はあたしのパジャマの中で
背中をなぞっていく。
「……ん」
声が我慢できなくなりそうで
ヤヨから顔を背けて
唇を結んだ。
「……声出して」
あたしの耳元で
ヤヨの低い声がした。
ドキドキと心拍数が
さっきからおかしい。
何も考えられなくなりそうな
いっぱいいっぱいのあたしを見て
ヤヨは口角を上げる。
ーープチン。
ヤヨの片手は
ホックをいとも簡単に外してしまった。
……あたしの知ってるヤヨじゃない。
こんな状況で
呼吸ひとつ乱すことなく
あたしを見下ろし
何度もキスをするヤヨは
慣れているし
子羊でもない、狼だ。
それは、
……麻里奈ちゃんの言う通りの、ヤヨ。
バーカ、とか言って
そろそろ離すんでしょ?
混乱する脳内で
あたしはそう思っていたのに。
ヤヨの手があたしの体をなぞるように、ツーッと下がる。
え、嘘。
嘘、どこまで、
今から、するの?
こんな、喧嘩の最中にするの?
「……っ!」
突然の刺激に
ぎゅっと目を閉じると
ひやっとした手が
あたしのお腹に直接触れた。
変な声が出そうになって
なんとか堪えた。
息が乱れそうなのに
ヤヨはまた唇を奪う。
ヤヨの手はあたしのパジャマの中で
背中をなぞっていく。
「……ん」
声が我慢できなくなりそうで
ヤヨから顔を背けて
唇を結んだ。
「……声出して」
あたしの耳元で
ヤヨの低い声がした。
ドキドキと心拍数が
さっきからおかしい。
何も考えられなくなりそうな
いっぱいいっぱいのあたしを見て
ヤヨは口角を上げる。
ーープチン。
ヤヨの片手は
ホックをいとも簡単に外してしまった。
……あたしの知ってるヤヨじゃない。
こんな状況で
呼吸ひとつ乱すことなく
あたしを見下ろし
何度もキスをするヤヨは
慣れているし
子羊でもない、狼だ。
それは、
……麻里奈ちゃんの言う通りの、ヤヨ。