どんな君でも愛してる
mission４　ｰ永崎奏子についてｰ
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　響介にキスされた日の夜、barに出勤し安東を見かけると、昨夜、迷惑をかけたことに対しておれいを言うと、曖昧に笑われ、"大丈夫だった？"と聞かれたため、瑠璃はただ頷いた。

「今日はキョウが休みなんだ。毎週水曜日はあいつは休み。だけど、あの四人が来るからお客様は多いからね。頑張ろうね。」

　そう安東から説明をされるが、瑠璃は分からず首を捻る。あの四人って誰だろう？と考えているとオープンと同時に、わぁっ着飾った女性が雪崩れ込んできた。

　安東はこうなることが分かっていたようで、奥から順に席に案内する。

　瑠璃はただ眺めていると、一際着飾った女性が現れた。

「あら？今日はこんなにたくさん来てるのね。私、カウンターでいいかしら？」

　安東にそう聞きながら、カウンターに座って待機している瑠璃の隣に腰をおろした。

「初めての人ね。あなたもあの四人見に来たの？」

　真っ赤なロングドレスをきたスレンダーな美女は、ニコリと笑いかけながらたずねた。

「いぇ、私はここのピアニストで、ルリーです。」

「そう。私は水曜日だけ飲みに来るの。永崎奏子よ。」

　奏子はそれだけ言うと、カウンターからbar内を見渡した。
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