どんな君でも愛してる
*******
「落ち着いた?」
「すみません……。」
奏子に部屋まで送ってもらい、落ち着くまで傍にいてくれたのだ。
もう、涙は流れないと思っていたはずなのに、響介の言葉を思い出すと、また、涙が流れそうだ。
改めて、彼を好きだったんだと思い知らされた。
「あなたと響介がそんな関係ないだったとは。」
「?」
「あなた何にも知らないんだもん!私、旧姓は東雲。響介の姉なの。」
「えっ?」
驚いて目をぱちぱちしていると、奏子は可笑しそうに笑っていたのだ。
「しかし、あの高萩と付き合ってたなんて、どれだけ昔のあなたは見る目がないのよ~?」
「……私、彼氏いたことありません。」
次は奏子が驚いている。
瑠璃は、成人式の話を洗いざらい話した。襲われそうになったこと・賭けをしていたこと・最後の捨て台詞も全てだ。
今まで誰にも話したことなかったのに。
「えっじゃぁ……響介が初めての相手だったの!?」
「まぁ、そうなります……。」
奏子は目を大きく見開き、さらに悲しい気持ちになった。
(容姿や性格からして、男性から声がかかりそうな瑠璃が恋人がいたことがないなんて…それも浩一とのことがトラウマになっていたのに、自分の弟の言動がさらに瑠璃を傷つけてしまったなんて…)
「落ち着いた?」
「すみません……。」
奏子に部屋まで送ってもらい、落ち着くまで傍にいてくれたのだ。
もう、涙は流れないと思っていたはずなのに、響介の言葉を思い出すと、また、涙が流れそうだ。
改めて、彼を好きだったんだと思い知らされた。
「あなたと響介がそんな関係ないだったとは。」
「?」
「あなた何にも知らないんだもん!私、旧姓は東雲。響介の姉なの。」
「えっ?」
驚いて目をぱちぱちしていると、奏子は可笑しそうに笑っていたのだ。
「しかし、あの高萩と付き合ってたなんて、どれだけ昔のあなたは見る目がないのよ~?」
「……私、彼氏いたことありません。」
次は奏子が驚いている。
瑠璃は、成人式の話を洗いざらい話した。襲われそうになったこと・賭けをしていたこと・最後の捨て台詞も全てだ。
今まで誰にも話したことなかったのに。
「えっじゃぁ……響介が初めての相手だったの!?」
「まぁ、そうなります……。」
奏子は目を大きく見開き、さらに悲しい気持ちになった。
(容姿や性格からして、男性から声がかかりそうな瑠璃が恋人がいたことがないなんて…それも浩一とのことがトラウマになっていたのに、自分の弟の言動がさらに瑠璃を傷つけてしまったなんて…)