どんな君でも愛してる
last missionー瑠璃と響介についてー
正直、ここがどこで、誰がいるかなんて関係なかった。
一刻も早く謝りたくて、抱き締めたくて、泣き顔も笑顔も独り占めしたくて、気がついたら、彼女を抱き締めていた。
普段の俺なら、こんな計画性のない衝動的な行動をする前に理性が働くのだが、全くブレーキが聞こえなかった。
腕の中で瑠璃が身をよじる、周りでは好機な目が二人を包んでいるのが分かる。それでも、力強く抱き締める。
「……ごめん。」
「……。」
「好きだよ。あんなこと思ってない……たくさん傷付けて、本当にごめん……。」
「……離してっ。」
「毎週水曜日、楽しみにしてたんだ……。始めは総帥の話すスパイだと思ってたんだ。」
「だからっ離してっ。」
「どんどん好きになった。この気持ちに嘘はないよ。」
瑠璃の顔が見えずに、響介の声は不安でどんどん小さくなっていく。"信じて欲しい。"耳元で、そう囁くのがやっとだった。
沈黙は続き、部屋に人がいたはずなのに、他人の気配すら感じず、、時計の音がやけに大きく聞こえる。
そんな長く感じる時間。不安が最高潮になったとき、援護してくれたのは、総帥だった。
一刻も早く謝りたくて、抱き締めたくて、泣き顔も笑顔も独り占めしたくて、気がついたら、彼女を抱き締めていた。
普段の俺なら、こんな計画性のない衝動的な行動をする前に理性が働くのだが、全くブレーキが聞こえなかった。
腕の中で瑠璃が身をよじる、周りでは好機な目が二人を包んでいるのが分かる。それでも、力強く抱き締める。
「……ごめん。」
「……。」
「好きだよ。あんなこと思ってない……たくさん傷付けて、本当にごめん……。」
「……離してっ。」
「毎週水曜日、楽しみにしてたんだ……。始めは総帥の話すスパイだと思ってたんだ。」
「だからっ離してっ。」
「どんどん好きになった。この気持ちに嘘はないよ。」
瑠璃の顔が見えずに、響介の声は不安でどんどん小さくなっていく。"信じて欲しい。"耳元で、そう囁くのがやっとだった。
沈黙は続き、部屋に人がいたはずなのに、他人の気配すら感じず、、時計の音がやけに大きく聞こえる。
そんな長く感じる時間。不安が最高潮になったとき、援護してくれたのは、総帥だった。