どんな君でも愛してる
「東雲社長。瑠璃ちゃん。私みたいに年を老いてくると、あの時こうしてれば、あの時、素直になれればと、後悔する時がある。やり直せない人生だからこそ、その時々に後悔しない判断をした筈なのにだ。……ひどいことを言ったかもしれない、ひどいことを言われたかもしれない、でも許し会えたら、見えてくる気持ちもあると思う…。」
その言葉に、みんな聞きいった。
「本当のことを話すと、あの条件なんてあってなかったようなもの。スパイの検討はあらかたついてたし、花嫁なんて連れて来なくても、選ばれた男は、同じたった筈だ。瑠璃ちゃんに良い男と結婚して欲しいと思って…。つまりは、8人の男性は瑠璃ちゃんの花婿候補だったんだよ。」
先程のセリフと違い歯切れが悪い話し方を、総帥はし、「「「えー!!!!」」」とみんなの驚いた声が、室内に木霊し、響介は、ハッと、して瑠璃を腕の中から解放した。
「………ごめん、つい。」
抱き締めていたことを瑠璃に謝ると、真っ赤な顔をして怒っているのか泣いているのか、分からない表情を向けられた。
「あんなこと本音じゃないよ…。」
まだ腕の中にいる瑠璃の顔を除き込む。
「分かってるよ……挑発にのっちゃったんでしょ……。」
「こんな気持ちになったの、初めてなんだよ。」
「私が、孫じゃなくても、好きになってくれた?」
「うん。初めての夜から、たぶん好き。気がついたら好きになってた……。孫っていま初めて知ったし……。」
ぼそっと話す瑠璃の表情から、好意が感じ取られる。
「……許してくれる?」
再度、除き込みながら伝えると、ハニカミながら"もう許してるよ。"と真っ赤にさせた瑠璃がいた。
その言葉に、みんな聞きいった。
「本当のことを話すと、あの条件なんてあってなかったようなもの。スパイの検討はあらかたついてたし、花嫁なんて連れて来なくても、選ばれた男は、同じたった筈だ。瑠璃ちゃんに良い男と結婚して欲しいと思って…。つまりは、8人の男性は瑠璃ちゃんの花婿候補だったんだよ。」
先程のセリフと違い歯切れが悪い話し方を、総帥はし、「「「えー!!!!」」」とみんなの驚いた声が、室内に木霊し、響介は、ハッと、して瑠璃を腕の中から解放した。
「………ごめん、つい。」
抱き締めていたことを瑠璃に謝ると、真っ赤な顔をして怒っているのか泣いているのか、分からない表情を向けられた。
「あんなこと本音じゃないよ…。」
まだ腕の中にいる瑠璃の顔を除き込む。
「分かってるよ……挑発にのっちゃったんでしょ……。」
「こんな気持ちになったの、初めてなんだよ。」
「私が、孫じゃなくても、好きになってくれた?」
「うん。初めての夜から、たぶん好き。気がついたら好きになってた……。孫っていま初めて知ったし……。」
ぼそっと話す瑠璃の表情から、好意が感じ取られる。
「……許してくれる?」
再度、除き込みながら伝えると、ハニカミながら"もう許してるよ。"と真っ赤にさせた瑠璃がいた。