誰かのための物語
7
「また、会えたね」
「うん、会えて本当によかった」
男の子は、また夢の中で女の子と再会することができました。
それはつまり、彼女の手術が成功したということ。
そして男の子は、大なわとび大会で勇気を出してがんばりきったということ。
その結果、男の子のクラスは優勝したのでした。
そこは、
海でも、
空でも、
森でもなく、
教室でした。
「勇気を出したね、たつきくん」
女の子は言いました。
「お互いにね」
男の子もつづけて言います。
「今日はどうして教室なの?」
「ここには、見覚えがあるでしょ?」
「うん、ここはぼくの学校だ。
でもぼくの教室じゃない。
ひとつ上の六年生のだ」
男の子は、教室の一番後ろの席にすわり、女の子は黒板の前に立っていました。
「うん、会えて本当によかった」
男の子は、また夢の中で女の子と再会することができました。
それはつまり、彼女の手術が成功したということ。
そして男の子は、大なわとび大会で勇気を出してがんばりきったということ。
その結果、男の子のクラスは優勝したのでした。
そこは、
海でも、
空でも、
森でもなく、
教室でした。
「勇気を出したね、たつきくん」
女の子は言いました。
「お互いにね」
男の子もつづけて言います。
「今日はどうして教室なの?」
「ここには、見覚えがあるでしょ?」
「うん、ここはぼくの学校だ。
でもぼくの教室じゃない。
ひとつ上の六年生のだ」
男の子は、教室の一番後ろの席にすわり、女の子は黒板の前に立っていました。