誰かのための物語
そんなことを考えている間に、試合はハーフタイムになっていた。


両チームの控えも含んだメンバー紹介が始まる。


名前を確認しようと私は食い入るように画面を見つめた。



彼の背番号は、二十二番だった。



その番号を探す。



番号と名前を照らし合わせた瞬間、


私は頭に雷を受けたような衝撃を感じ、


息が止まりそうになった。


それほど、
その名前には私をびっくりさせる力があった。





心臓がいくつあっても足りない。

ドキドキが、止まらない。




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