誰かのための物語
3
その日の部活中、僕は自分の可能性を探していた。
チームのため、仲間のため、監督のため。
そのみんなと喜びを共有したい自分のために、自分にできることはなんだろう。
……試合に出るしかない。
スタメンになるために練習をがんばるのではない。
ただ、試合に出ること以外に僕の可能性を見出したとしたら、それは逃げになる。
だから僕は、あくまで選手として、チームに貢献したいと思った。
もうすぐ夏休みに入る。
そこでたくさん練習試合をする機会があるから、まずはそこで少しでも多く試合の経験を積みたい。
そんな思いで、練習に臨んでいた。
また、AチームとBチームのゲーム形式の練習だ。
僕はまだBチーム。ガムシャラにがんばるのではなく、自分のできることを探してそれに集中する。
僕にできることは、なんだろう。自分に、できることは……。
そこで、考えた。僕がディフェンダーを好んでしているのはなぜなのか。
それは、攻めることよりも守ることに、選手としてのやりがいを感じているからだ。
相手の攻めからゴールを守り続けると、いつかはボールを奪い返すチャンスがやってくる。
僕はその瞬間を思い描きながら、ボールと、相手の動きを目で追っていた。
チームのため、仲間のため、監督のため。
そのみんなと喜びを共有したい自分のために、自分にできることはなんだろう。
……試合に出るしかない。
スタメンになるために練習をがんばるのではない。
ただ、試合に出ること以外に僕の可能性を見出したとしたら、それは逃げになる。
だから僕は、あくまで選手として、チームに貢献したいと思った。
もうすぐ夏休みに入る。
そこでたくさん練習試合をする機会があるから、まずはそこで少しでも多く試合の経験を積みたい。
そんな思いで、練習に臨んでいた。
また、AチームとBチームのゲーム形式の練習だ。
僕はまだBチーム。ガムシャラにがんばるのではなく、自分のできることを探してそれに集中する。
僕にできることは、なんだろう。自分に、できることは……。
そこで、考えた。僕がディフェンダーを好んでしているのはなぜなのか。
それは、攻めることよりも守ることに、選手としてのやりがいを感じているからだ。
相手の攻めからゴールを守り続けると、いつかはボールを奪い返すチャンスがやってくる。
僕はその瞬間を思い描きながら、ボールと、相手の動きを目で追っていた。