恋人は魔王様
そして、私は念のため、私の記憶を探る。
昨日、どっかで見たことあると思ったんだよね、桧垣の顔。
結局思い出せなかったけど。
兄……。
あ、兄?!
私の記憶はそこでようやく繋がった。
あいつ、似てるんだ、兄に。
そして、桧垣の兄は。
生徒会長だったのだ。
そうそう。
だから見たことあると思ったのよ。
見覚えがあったのは兄のほうだったんだ。
皆して「生徒会長」としか呼ばないから、苗字なんてさして気にも留めていなかった。
そして、一切タイプじゃないから。
入学して間もない頃に告白されたことすら、まったく、気にも記憶にすらも留めていなかったのだ。
昨日、どっかで見たことあると思ったんだよね、桧垣の顔。
結局思い出せなかったけど。
兄……。
あ、兄?!
私の記憶はそこでようやく繋がった。
あいつ、似てるんだ、兄に。
そして、桧垣の兄は。
生徒会長だったのだ。
そうそう。
だから見たことあると思ったのよ。
見覚えがあったのは兄のほうだったんだ。
皆して「生徒会長」としか呼ばないから、苗字なんてさして気にも留めていなかった。
そして、一切タイプじゃないから。
入学して間もない頃に告白されたことすら、まったく、気にも記憶にすらも留めていなかったのだ。