恋人は魔王様
次に目が覚めたら……
なんと、私は自分の部屋のベッドに戻っていた。
うっそ!!
見慣れた自分の部屋なのに、私は思わず叫びそうになる。
せっかくキョウと話し合おうと決めていたのに。
酷いっ
左手の薬指に目を落とす。
黒曜石に話しかけなきゃ……
「うっそ!!」
次は声に出して叫んでいた。
私の左手の薬指に燦然と輝いていた、あの指輪が、まるで最初からなかったかのように忽然と姿を消してしまっているのだ。
「百合亜ちゃん、起きたの~?」
階下からママの声が聞こえてくる。
「うんっ」
時計に目をやると朝の8時を過ぎていた。
どう頑張っても、遅刻だよ……。
服を着替えなきゃ、と反射的に想い、自分の格好が昨日からずっとセーラー服であることにいまさら気づく。
あーあ、見事にしわくちゃ。
もう、いっか。
学校なんて行かなくても。
私はあえてパジャマに着替えて、階下へと降りていく。
なんと、私は自分の部屋のベッドに戻っていた。
うっそ!!
見慣れた自分の部屋なのに、私は思わず叫びそうになる。
せっかくキョウと話し合おうと決めていたのに。
酷いっ
左手の薬指に目を落とす。
黒曜石に話しかけなきゃ……
「うっそ!!」
次は声に出して叫んでいた。
私の左手の薬指に燦然と輝いていた、あの指輪が、まるで最初からなかったかのように忽然と姿を消してしまっているのだ。
「百合亜ちゃん、起きたの~?」
階下からママの声が聞こえてくる。
「うんっ」
時計に目をやると朝の8時を過ぎていた。
どう頑張っても、遅刻だよ……。
服を着替えなきゃ、と反射的に想い、自分の格好が昨日からずっとセーラー服であることにいまさら気づく。
あーあ、見事にしわくちゃ。
もう、いっか。
学校なんて行かなくても。
私はあえてパジャマに着替えて、階下へと降りていく。