恋人は魔王様
20.恋人は魔王様
「もう、分かったから出て行って!」
これ以上悪魔と一緒に居たら、私まで壊れてしまう。
まだ、何か言いかけているジュノを強引に部屋から押し出した。
そして、私はお気に入りのクッションを抱えてそこに顔を埋めて号泣した。
ひたすら号泣した。
最低だ。
人は次々自殺していく。
恋人だと思った美形魔王はあっという間に私の傍から居なくなる。
最低だ。
……好きだったのに。
少なくとも、嫌じゃなかった。
昨日、屋上で<人間>に迫られたときほどの寒気は感じなかった。
……初めての相手だったのに。
一度抱いたらこれっきり?
それってエロオヤジの思考じゃなかったの?
ねぇ、キョウ。
やっぱりアンタは顔が良いだけの、エロ悪魔だったってこと?
これ以上悪魔と一緒に居たら、私まで壊れてしまう。
まだ、何か言いかけているジュノを強引に部屋から押し出した。
そして、私はお気に入りのクッションを抱えてそこに顔を埋めて号泣した。
ひたすら号泣した。
最低だ。
人は次々自殺していく。
恋人だと思った美形魔王はあっという間に私の傍から居なくなる。
最低だ。
……好きだったのに。
少なくとも、嫌じゃなかった。
昨日、屋上で<人間>に迫られたときほどの寒気は感じなかった。
……初めての相手だったのに。
一度抱いたらこれっきり?
それってエロオヤジの思考じゃなかったの?
ねぇ、キョウ。
やっぱりアンタは顔が良いだけの、エロ悪魔だったってこと?