恋人は魔王様
「キョウ、お仕事忙しいの?」
「いや、今日は時間が取れるよ」
「じゃあ、デートして。
恋人なんだから、いいわよね?
まさか、魔界の恋人同士はエッチしかしないなんて、言わないでしょう?」
一気にまくしたてる私に、キョウは一瞬目を丸くした。
そして、ふわりと甘い笑みを零す。
「セックスしかしないのは、人間のほうだろう?」
なんて、また、根拠の無いことを言い出す始末。
「そんなこと、ないと思うけど」
「いいよ、デート。
何処に行きたいの?ホテル?」
……またそれかよっ
っていうか、デートがホテルだとエッチしかしないってこととイコールになるんじゃありませんか?!
よく分からない方程式が頭の中に浮かんでは消えていく。
私はうっかり突っ込みたくなった言葉を無理矢理心の奥に閉じ込めた。
「ホテル以外がいいな☆」
とりあえず、精一杯可愛く言ってみた。
ひゅう、と、キョウが口笛を吹く。
「ジョシコーセーは大胆だって噂には聞いてたけど。
ホテルより、違うところがいいんだね」
「多分、その噂およびその解釈は間違っていると思われます」
私は頭を抱えてしまう。
キョウはくすくす笑う。
「ジョーダン、ジョーダン。
どこへでもお連れしましょう、お姫様」
私は差し出された腕におずおずと手を回した。
もちろん、言わなければ彼が魔王だなんて誰にも分からない。
黒い服を身に纏う、とてつもなくかっこいい素敵な彼氏だ。
日が暮れるまで二人で、歩き回ったりウィンドウショッピングをしたり喫茶店でお茶を飲んだりして、楽しんだ。
「いや、今日は時間が取れるよ」
「じゃあ、デートして。
恋人なんだから、いいわよね?
まさか、魔界の恋人同士はエッチしかしないなんて、言わないでしょう?」
一気にまくしたてる私に、キョウは一瞬目を丸くした。
そして、ふわりと甘い笑みを零す。
「セックスしかしないのは、人間のほうだろう?」
なんて、また、根拠の無いことを言い出す始末。
「そんなこと、ないと思うけど」
「いいよ、デート。
何処に行きたいの?ホテル?」
……またそれかよっ
っていうか、デートがホテルだとエッチしかしないってこととイコールになるんじゃありませんか?!
よく分からない方程式が頭の中に浮かんでは消えていく。
私はうっかり突っ込みたくなった言葉を無理矢理心の奥に閉じ込めた。
「ホテル以外がいいな☆」
とりあえず、精一杯可愛く言ってみた。
ひゅう、と、キョウが口笛を吹く。
「ジョシコーセーは大胆だって噂には聞いてたけど。
ホテルより、違うところがいいんだね」
「多分、その噂およびその解釈は間違っていると思われます」
私は頭を抱えてしまう。
キョウはくすくす笑う。
「ジョーダン、ジョーダン。
どこへでもお連れしましょう、お姫様」
私は差し出された腕におずおずと手を回した。
もちろん、言わなければ彼が魔王だなんて誰にも分からない。
黒い服を身に纏う、とてつもなくかっこいい素敵な彼氏だ。
日が暮れるまで二人で、歩き回ったりウィンドウショッピングをしたり喫茶店でお茶を飲んだりして、楽しんだ。