黒い怪物くん
とりあえず嫌われてはいないようで…それだけでも満足してる俺。
しかし、試写会の日から放課後予定が合えば特に約束をしなくても俺達は一緒に帰っていた。
距離縮まってきたと自覚している。
「鷹哉ぁ?今日バイト?」
「ああ。小鳥は部活だよな」
「うんっ」
「あんまり遅くまで頑張るなよ?」
よし……こんな事も言えるようになった。
小鳥と言い合いの関係から進展したような気がしてだいぶ浮かれる。
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