黒い怪物くん

「……まぁ…お兄さんに言われてなくても送るけど…」

「遅くなっちゃったの私のせいなのに…ありがとう!」


大ちゃんに送ってもらって家の前まで着くと、家の外に誰かが立っていた。


「あ!お兄ちゃんだ!お兄ちゃんも今帰ったところ?」

「違うよ…小鳥が遅いから心配してたんだろ。メッセージも返さないで」

「え?わぁ…スマホ全然見てなかった!でも、大ちゃんが送ってくれたから大丈夫だったよ」

「あ、転校生の…ありがとう。小鳥が迷惑掛けました」

「……いえ…それじゃあ、これで…」

「夕飯まだだろ?良かったら食べていけよ」

「そうだぁ!大ちゃん食べていって!今日はお兄ちゃんが作ったお夕飯だから美味しいよ」


大ちゃんはお夕飯を食べていってくれる事になった。

今日はお母さん夜勤だから来てもらえてうれしい。
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