黒い怪物くん
「小鳥!?どうした!?」
うーわ。タイミング悪い…さっきの治樹だ。
治樹が駆け寄ると、小鳥は治樹に抱き付いた。
小鳥の近くにいた俺を治樹は見上げた。
俺が何かしたと思われてるのか!?
「か、階段で踏み外して落ちたんだよ!」
「そっか…小鳥が心配掛けて悪かった。どこか打ったかもしれないから、俺が保健室連れて行くから」
治樹は小鳥を立たせると、手を繋いで二人で保健室へ行ってしまった。
あいつら…付き合ってんの!?
小学校の時ませた奴らが数名付き合うみたいな事してたけど、それだったか…
なんだ。彼氏いたんだ…しかも治樹。
これが小鳥と治樹との出会いだった。