黒い怪物くん


中学2年のある日。


最近小鳥を変な目で見てしまう…。


毎晩入学式の時に見てしまった小鳥のパンツを思い出して、ムラムラしていた。

パソコンはリビングにあって使えないし、最近買ってもらったスマホは変なサイトが見れないように親に設定されてるし、何だか妙にすっきりしない毎日を送っていた。


「……治樹」

「ん?」

「彼女とさ…キスとかすんの?」

「するよ」

「…キス以上の事もすんの?」

「そりゃあ付き合ってるし」

「まじか!どうやんの?どんな感じ?」

「え…説明すんの?やだよ…ってか……どうやるか知らないの!?」

「あ!?し、知ってるに決まってんだろ!保健体育で習ったし!」


あの驚き方……まさか…知らないのが、おかしいのか!?


未だにそっちのネタが小鳥のパンツと保健体育の教科書でしか得られていないことに急に焦り始めた。
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