黒い怪物くん


次の日教室から廊下にいる今の治樹の彼女を見て、心の中でエールを送ってやった。


「鷹哉、おはよう」

「………よ、よう」


実は彼女にあんな事をしていた治樹を直視出来ない!


「あ、今日鷹哉の家でやる約束してたゲームソフト持って来たよ。学校終わったらそのまま鷹哉の家行こう」

「ヤる!?アアア!ゲームな!ゲームだよな!?」

「うん?なんか動揺してない?」

「別に!してねぇよ!」

「鷹哉ぁ、今日暇だから私も鷹哉のお家一緒に行きたーい」


小鳥が教室にやってきて小鳥の事も直視出来ない!小鳥の事見たら小鳥とあんな事する妄想をしてしまいそうだ。


「来るな!俺の部屋は女子禁制なんだ!」

「えー?この前行ったのに?」

「小鳥ー?今日放課後プリクラ撮り行かない?」

「うん!行くー!もう鷹哉のお家行かないから!」

「それでいい!来るな!」


助かった…昨日のエロ本の興奮冷めやまぬ状態で俺は大変なんだ…。

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