黒い怪物くん
大ちゃんは優しく微笑んだ。
「……小鳥…最初俺の事…怖がってたよな…」
「へ……うー…で、でもね!大ちゃん優しいから…一緒に過ごしていくうちに大ちゃんの事怖かったなんて忘れちゃうくらい……」
「……俺は…優しくなんかないよ…小鳥に気持ち伝えないで…あんな事した…」
「それは…私だって…」
大ちゃんは首を振る。
「……小鳥を笑顔に出来れば……それで良かったのに………俺が…こんな気持ち伝えられるわけないのに…ずっと小鳥に謝りたかった…」
「……それって…どういう…」
キーンコーンカーンコーン♪
予鈴が私の声を遮った。
「……予鈴だ………教室戻って」
「でも…大ちゃん辛そうなのに!」
「…親に連絡して来てもらうから…ほら、早く行って…」
強引に大ちゃんの側に着いてあげることだって出来たはずなのに…。
何故か大ちゃんの側にいてはいけないような気がして私は教室に戻った。