黒い怪物くん





「君はカラスっていう動物だから……かーちゃんって名前にするね!僕は大悟って言うんだよー!それでね、弟はゆう君でねまだ小さいんだぁ」


男の子の名前は大悟。


大悟は毎日飽きずに俺の様子を観察したり、話し掛けてきたりしてくれた。



体が弱くて、他の子のように外で元気に遊ぶ事の出来ない大悟にとって俺の存在は大きかったようだった。



俺にとっても大悟の存在は大きかった



俺を助けてくれて、毎日一緒にいて、一緒に遊んでかけがえのない存在だ。



普通のカラスと違う俺はすぐに元気になって体の成長も早い。



あっという間に大悟の家から飛び立つ事ができたが、俺は大悟に会いに毎日庭に遊びに行った。
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