[BL] ずっと君の側に

　次の日　　学校　教室



「昨日の勉強会楽しかったな。
猫ふれあえたからな」


「それがメーンになってないか」


「そんなことないって」



また、他愛のない話をしていると――。



「あの、五条君、ちょっと良いかな」


「あれ、委員長さん、どうしたの？」


「今日の放課後、あいてるかな？
少し、お話したくて」



この雰囲気的に告白だ。
　何か、不安だ。



「あいてるけど、話って？」



こいつの鈍感ぷりは、たまに、嫌になるなぁ。



「その時に話すよ。
じゃあ、放課後、ここで」



そう言って、委員長さんは、自分の席に戻っていった。





それから、時間は過ぎ、放課後になった。



誰もいなくなった教室に一組の男女



察しが良いやつは分かるだろうが、

俺の彼氏様は、鈍感だ。


鈍いにも程がある。



そんな、政晴が心配になって、
二人の話を聞こうとしてる俺は、最低だ。


でも、こうでもしないと、
今にも、不安で押し潰されそうだ。


ドアの横の壁に寄りかかり、二人の会話に耳を澄ませた。