[BL] ずっと君の側に
――その夜・寝室――


夕食を食べ終わり、そのあと、英太君たちと話したり、テレビゲームやトランプをして遊んだ。

三人は遊び疲れたのか、今は、ぐっすりと寝てしまった。


俺たちは、政晴の部屋で、寝る準備を整えていた。



「しかし、政晴のベットでかいな」


「父さんに身長がどれだけ伸びても平気なように、大きいベットを買って貰って、

それに、よく、英太とか、妃菜と未羽も一緒に寝ちゃうときがあって、狭いと可哀想かなって」


「そっか」



政晴も俺も、ベットに入り、寝転がった。



「俺達、二人入っても、平気だな」


「うん、でも、千歳の側に行って良い?」


「あぁ」



お互いに距離を詰めた。



「ねぇ、千歳、ありがとう。
英太の事、背中を押してくれて」


「それが、俺をここに呼んだ。
本当の理由か?」


「いや、それは最初に言った通り。
英太のことは、上手くいったら、良いなぁって。

一人ですぐ抱え込んで、なかなか言えない子だから、何か、きっかけを作ったあげたくてさ」


「お前も人のこと、言えない気がする」



政晴も、一人で抱え込むくせに――、
けど、兄弟想いの良い兄だ。



「はぁぁ」


「眠いのか、政晴」


「うん」



本当は、もっと話していたいこと、やりたいことがあったんだけど、まだ、明日もあるし、今日は我慢するか。



「千歳、どうしたの?」


「いや、何でもない。
眠いなら寝た方がいい、おやすみ、政晴」


「おやすみ、千歳」





――翌朝――  



朝起きるとそこには、好きな人の顔があった。

無垢な寝顔はとても可愛い。


起き上がると、服が引っ張られてた。



「政晴、起きてたのか?」


「うぅん」



いつものことだが、寝起きが悪い。



「もう少し、寝てたらどうだ。
俺は、朝食作ってくるから」


「やだ、千歳と居る」



寝ぼけているのもあるのか、子供のように甘えてきた。



「でも、英太君達がお腹減らしちゃうだろ」  



俺の腰に抱きつき、腹の辺りに顔を埋めてきた。


とてつもなく、萌えた。

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