[BL] ずっと君の側に
そのあと、一旦、家に帰り、所属事務所に向かった。
――所属事務所『DAIYA 』へ――
「おはようございます」
「あっ、千歳、こっちだ」
――会議室へ――
「徳島さん、煙草臭いですよ。
また、本数増やしました」
「うるせぇ、大人になれば、吸いたくなるときがあるんだよ」
マネージャーの徳島 謙太(トクシマ ケンタ)
口が悪く、見た目もコワモテだが、
結構、敏腕マネージャーとして業界では有名。
「まぁ、良いんですけどね。
タバコ吸う人は、高いタバコ税払って、早死にしてくれる、いいカモですから」
「相変わらず、刺があるよな」
「だって、早死にしてもらったら、困るんで、だから、少しずつ、チクチクと傷をつけていけば、大きい傷になって、いつかは止めてくれるでしょ」
「ねちっこいな、まぁ、要するに俺に禁煙しろって言ってるんだろ。
それに、死なないでって遠回しに言ってる所は、ツンデレ可愛いもんだな」
いい人ではあるけど、最近、さらに、親父くさくなった。
「さて、ここからが本題だ。
実は――」
そして、打ち合わせも終わり、次の仕事へ行くために会議室を出た。
「それじゃあ、行くか。
少し待て、ジャケットとカバン持ってくる」
「はい」
「はぁ、またか」
俺が思い浮かんでいる人であれば、
その人は、男前な顔立ちで、いつも、ネクタイをしていない人。
確認のために、徳島さんのディスクを見ると、俺の想像していた通りの人が座っていた。
「徳島~」
男前な顔立ちの男性
少し間の抜けた声で徳島を呼んだ。
「社長、どうしたんですか?」
「書類整理で字ばっかり見て疲れたんだよ~」
椅子に座りながら、近くにいた徳島にハグをしていた。
男前な人は、前澤 輝弥(マエザワ カガヤ)
芸能事務所『DAIYA 』の代表取締役だ。
「俺を癒せ~、徳島~」
その徳島さんは、毎回のことで呆れてる表情をしていた。
「社長、島本さんにどやされますよ」
「嫌だ~、けど、今は、仕事したくない」
「はぁ、俺のせいにしないで下さいよ」
会話をしていると、俺たちの後ろから――。
「おぉ、輝弥、てめぇ、サボるとはいい度胸してるなぁ」
声の主の方を見ると――、
完全にお怒りモードだった。
「げっ、大貴」
島本 大貴 (シマモト ダイキ)
副社長、たまに、仕事をサボる輝弥のお目付け役であり、何でも、スマートにこなし、輝弥の欠点を全部補っている。
部下や仕事関係者には、紳士的で大人な魅力や面倒見、頭のよさを高く評価されている。
輝弥との関係は長く、『DAIYA 』も二人が設立した。
社名も、二人の大貴と輝弥の文字を一つずつとって『DAIYA 』と名付けた。
「まだ、仕事が残ってるんだから、サボるな」
前澤さんの襟を持ち、引きずるようにして、社長室へと戻っていった。
いつもは、あんな感じの二人だが、今や、
『DAIYA 』は業界大手の事務所になりあがった。
それに、設立当初からずっと居る徳島さんに一度聞いたことがある。
『敏腕マネージャーとして有名だったら、他の大手から引き抜きの誘いがあったのではないか』
と、興味本意で聞いてみると――。
『あったよ、何社からも――。
でも、俺は、このDAIYA に骨を埋める覚悟がある。
DAIYA 以外でマネージャー業をやる気はない』
あの、徳島さんにここまで言わしてしまうほどの力と魅力があの二人にはあるようだ。
――所属事務所『DAIYA 』へ――
「おはようございます」
「あっ、千歳、こっちだ」
――会議室へ――
「徳島さん、煙草臭いですよ。
また、本数増やしました」
「うるせぇ、大人になれば、吸いたくなるときがあるんだよ」
マネージャーの徳島 謙太(トクシマ ケンタ)
口が悪く、見た目もコワモテだが、
結構、敏腕マネージャーとして業界では有名。
「まぁ、良いんですけどね。
タバコ吸う人は、高いタバコ税払って、早死にしてくれる、いいカモですから」
「相変わらず、刺があるよな」
「だって、早死にしてもらったら、困るんで、だから、少しずつ、チクチクと傷をつけていけば、大きい傷になって、いつかは止めてくれるでしょ」
「ねちっこいな、まぁ、要するに俺に禁煙しろって言ってるんだろ。
それに、死なないでって遠回しに言ってる所は、ツンデレ可愛いもんだな」
いい人ではあるけど、最近、さらに、親父くさくなった。
「さて、ここからが本題だ。
実は――」
そして、打ち合わせも終わり、次の仕事へ行くために会議室を出た。
「それじゃあ、行くか。
少し待て、ジャケットとカバン持ってくる」
「はい」
「はぁ、またか」
俺が思い浮かんでいる人であれば、
その人は、男前な顔立ちで、いつも、ネクタイをしていない人。
確認のために、徳島さんのディスクを見ると、俺の想像していた通りの人が座っていた。
「徳島~」
男前な顔立ちの男性
少し間の抜けた声で徳島を呼んだ。
「社長、どうしたんですか?」
「書類整理で字ばっかり見て疲れたんだよ~」
椅子に座りながら、近くにいた徳島にハグをしていた。
男前な人は、前澤 輝弥(マエザワ カガヤ)
芸能事務所『DAIYA 』の代表取締役だ。
「俺を癒せ~、徳島~」
その徳島さんは、毎回のことで呆れてる表情をしていた。
「社長、島本さんにどやされますよ」
「嫌だ~、けど、今は、仕事したくない」
「はぁ、俺のせいにしないで下さいよ」
会話をしていると、俺たちの後ろから――。
「おぉ、輝弥、てめぇ、サボるとはいい度胸してるなぁ」
声の主の方を見ると――、
完全にお怒りモードだった。
「げっ、大貴」
島本 大貴 (シマモト ダイキ)
副社長、たまに、仕事をサボる輝弥のお目付け役であり、何でも、スマートにこなし、輝弥の欠点を全部補っている。
部下や仕事関係者には、紳士的で大人な魅力や面倒見、頭のよさを高く評価されている。
輝弥との関係は長く、『DAIYA 』も二人が設立した。
社名も、二人の大貴と輝弥の文字を一つずつとって『DAIYA 』と名付けた。
「まだ、仕事が残ってるんだから、サボるな」
前澤さんの襟を持ち、引きずるようにして、社長室へと戻っていった。
いつもは、あんな感じの二人だが、今や、
『DAIYA 』は業界大手の事務所になりあがった。
それに、設立当初からずっと居る徳島さんに一度聞いたことがある。
『敏腕マネージャーとして有名だったら、他の大手から引き抜きの誘いがあったのではないか』
と、興味本意で聞いてみると――。
『あったよ、何社からも――。
でも、俺は、このDAIYA に骨を埋める覚悟がある。
DAIYA 以外でマネージャー業をやる気はない』
あの、徳島さんにここまで言わしてしまうほどの力と魅力があの二人にはあるようだ。