[BL] ずっと君の側に
そして、朝になっていた。



「千歳?」



起きると、千歳は隣にいなかった。

周りを見渡すと、丁度、お風呂場から出てきた。



「あっ、政晴、おはよう。
よく寝てたな」



冷蔵庫からミネラルウォーターを二本取り出し、片方を政晴に差し出した。



「ありがとう」



「それ飲んだら、政晴もシャワー浴びてこい。

俺は、その色っぽい格好も好きだけど、風邪をひかれたら大変だ」


「えっ」



自分を見てと、産まれたままの姿でただ、布団で大事な所が隠れているくらいだった。



「あっ」



気がつくと、とっても恥ずかしかった。



「可愛いな」



おでこにキスが落とされた。

嬉しいのに、照れてしまう。



「耳真っ赤だぞ。
昨日は、あんなに乱れてたのに、おでこにキスくらいで赤くなるなんて可愛いな」


「シャワー浴びてくる」



千歳は、ずるい。

あんなことなれたら、もっと好きになってしまう。


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