[BL] ずっと君の側に
映画館を後にした。
「何回見ても、おもしれぇな」
「お腹空いた」
「だったら、そこにクレープ屋があるぞ」
「あぁ、俺、ホイップクリーム苦手だから」
千歳は、辺りを見渡していた。
「あっ、たい焼き屋があるぞ」
「たい焼き!?」
「直ぐに買ってくるから、そこに座ってろ」
近くのテーブルに座った。
それから、間もなくして、千歳が買ってきてくれた。
「ほら、焼きたてだぞ」
「ありがとう。
いただきます」
たい焼きのせびれの辺りから食べ始めた。
「久しぶりにたい焼きたべる」
千歳は、俺の向かいに座り――。
「政晴って、せびれから食べる派なんて、
珍しいな。
多いのは、頭か尻尾の方からだろ」
「真ん中から食べたいけど、お腹からだとなんか、可哀想な気がして、せびれから食べるようになった」
「変わってるな」
千歳は、たい焼きの口を千切って食べ、
お腹を押すとたい焼きの口からあんこが飛び出した。
それを見て、少し楽しそうな表情をした。
「食べ物で遊ぶな」
「一度はやるだろ」
たい焼きを頭からかぶりついた。
「うん、美味い」
焼きたて美味しいなぁ。
急に、頭を優しく撫でられた。
「何だよ、千歳」
「耳立てて、尻尾振ってる犬みたいで
可愛くてつい、手が自然と頭に――」
「何だよ、犬じゃないし、可愛いって言われても嬉しくない」
「でも、政晴は俺の中で可愛いの位置付けにいるけどな」
なんか、複雑だな。
嬉しいような嬉しくないような。
「そんなに犬が好きなのか?」
「まぁ、従順で忠実で賢くて可愛いからな。
待てしてるときなんて、別格だ。
主人の言いつけを守りる
それが大好物でよだれを垂らしてまで
待ち続ける姿は、萌えると言うか、たぎる」
「たぎるって。
さっきから、なんか、表現が変態臭い」
「そうか、誰でも変態だろ。
人間の三大欲求の一つだぞ」
千歳の考え方って言うか、
何て言うんだろうな。
独特なセンス過ぎて、よく分かんない
けど、
千歳の考え方の一つが聞けて嬉しかったりするんだよなぁ
俺もそうなのかも。
「何回見ても、おもしれぇな」
「お腹空いた」
「だったら、そこにクレープ屋があるぞ」
「あぁ、俺、ホイップクリーム苦手だから」
千歳は、辺りを見渡していた。
「あっ、たい焼き屋があるぞ」
「たい焼き!?」
「直ぐに買ってくるから、そこに座ってろ」
近くのテーブルに座った。
それから、間もなくして、千歳が買ってきてくれた。
「ほら、焼きたてだぞ」
「ありがとう。
いただきます」
たい焼きのせびれの辺りから食べ始めた。
「久しぶりにたい焼きたべる」
千歳は、俺の向かいに座り――。
「政晴って、せびれから食べる派なんて、
珍しいな。
多いのは、頭か尻尾の方からだろ」
「真ん中から食べたいけど、お腹からだとなんか、可哀想な気がして、せびれから食べるようになった」
「変わってるな」
千歳は、たい焼きの口を千切って食べ、
お腹を押すとたい焼きの口からあんこが飛び出した。
それを見て、少し楽しそうな表情をした。
「食べ物で遊ぶな」
「一度はやるだろ」
たい焼きを頭からかぶりついた。
「うん、美味い」
焼きたて美味しいなぁ。
急に、頭を優しく撫でられた。
「何だよ、千歳」
「耳立てて、尻尾振ってる犬みたいで
可愛くてつい、手が自然と頭に――」
「何だよ、犬じゃないし、可愛いって言われても嬉しくない」
「でも、政晴は俺の中で可愛いの位置付けにいるけどな」
なんか、複雑だな。
嬉しいような嬉しくないような。
「そんなに犬が好きなのか?」
「まぁ、従順で忠実で賢くて可愛いからな。
待てしてるときなんて、別格だ。
主人の言いつけを守りる
それが大好物でよだれを垂らしてまで
待ち続ける姿は、萌えると言うか、たぎる」
「たぎるって。
さっきから、なんか、表現が変態臭い」
「そうか、誰でも変態だろ。
人間の三大欲求の一つだぞ」
千歳の考え方って言うか、
何て言うんだろうな。
独特なセンス過ぎて、よく分かんない
けど、
千歳の考え方の一つが聞けて嬉しかったりするんだよなぁ
俺もそうなのかも。