最初で最後のプロポーズ
現実
嘘だ…
信じない…
だって彪雅がいない人生なんて考えれない…
怖かった
現実だって思うのが
彪雅がいないのを受け止めるのが
だからアタシは逃げてた…
彪雅の死から逃げてた…
お通夜もお葬式もアタシは寝ずに泣いてて
でも、出なきゃって
抜け殻のようになりながら出席した
喪主はお義父さんがやってくれた
お通夜にはマヤと芽衣ちゃんも来た
芽衣ちゃんは彪雅を見ても
誰だかわかっていなかったけど
ものすごく彪雅に似ていて
また彪雅を思い出して涙がこみ上げてきた
火葬の日
アタシは部屋から出れなかった…
まだ彪雅が死んだ事も
受け入れられないのに…