最初で最後のプロポーズ
それから何日か経ったある日
押し入れの中を掃除していたら
古いケータイ電話が出て来た。
何気なく電源を入れた…
…………ポタッ…ポタ…
………あれ?…画面がよく見えないよ……
ケータイ画面にアタシの涙が落ちた
そこに写ったのは
小さな子供を抱くマヤ……
そして電話帳には
「まやたん♥」の文字だった。
夕方、彪雅が帰ってきてから
そのケータイを渡した。
「…ごめん。見ちゃった…」
「…捨てなかった俺が悪い。ごめんな。
マヤとの事、全部話すから…」
彪雅はマヤとの過去について話始めた。