I DON’T LIKE YOU~教師なんて信じない!~
毎日毎日、私のことをよくも知りもしない連中が言ってくるセリフを息吹が言っている。

「え・・・と」

私は息吹のことは幼馴染としか見ていなかったからもう返す言葉は決まっている。

でも、息吹を傷つけずに言う言葉が見つかんなかった。


「ぁ・・ぁの・・」


「・・・・。」

息吹はただじっと私の目を見つめている。

この瞳が私に向いているなんて知らなかったなんて。今になって後悔する。


「・・。あのさ・・。」

いつまでも返事をしない私に息吹が先に声をかける。

「そんなに困った顔すんなって。俺はただ・・。ただ気持ちを知って欲しかっただけだから」




「ぅん・・・。」

甘く、優しい言葉。
きっと本心じゃないのはわかってる。息吹は今すぐに返事が欲しいだろう。何年、いや何十年と思いを募らせていたんだから。

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