I DON’T LIKE YOU~教師なんて信じない!~
「やっべぇ~~」

息吹の後ろに桔梗ちゃんが走って、私も続こうとする。


「どういうことだ?」

そのとき、私のひじを力強い手がつかむ。

「別に??昨日お伝えした通りですよ、先生」

わざと振り向かずに言う。

「あれで俺が納得するとでも思ってんのか??」

ギリギリとひじに力がいっそう加わって結構痛い。

「さぁ??離してくれませんか??遅刻します」

「お前は遅刻しても平気だ、ちょっと来い。」

よくわからない理屈でうまいこと先生の車に乗せられる。


「離してくださいよ!!!」

息吹も私のことを考慮してあんまり触ってこないのに、何こいつ。何で一番嫌いなやつに触られなくちゃいけないの!!!

< 53 / 56 >

この作品をシェア

pagetop