好きな子は同じゼミ
好きな子は同じゼミ
僕は同じゼミの女の子が好きだ。
友達に言ってもえーあいつ?と批判ばかりされる。確かに端からみても特別スタイルもいいわけではないし、可愛いわけでもない。
でも、僕にとっては天使のように可愛いと思う。サークルラッキーセブン入ってるんだ♪
ラッキーセブンだからなんかいいことありそうじゃん!って満面の笑みで言う彼女が好きだ。なんか、守りたくなるでしょ?
少しばかり心配だけどそれでも頑張ってる彼女が好き。今年…いや、今年度のバレンタインには彼女に告白しようと思う。
それまでに仲深めないとな、、話す機会なんかいくらでもあるのに緊張しちゃって上手く話せない。自分ももっと頑張らないとな…。
そして、バレンタイン前日。
僕はものすごくそわそわしてた。
明日が火曜日で本当に良かった。
え?なんでかって?ゼミがある日だから彼女に会えるんだ。頑張って逆チョコ渡せるといいな…。そう言って自分に気合いをいれた。
そして当日。
ゼミがいつものように早すぎるくらい早めに終わった。
えっと彼女は…っと。
チョコをみんなに配ってた。みんなと言うことは義理だろう。同性なら友チョコだろう。
「えっと…〇〇くん?」
僕はボーっとしてたみたいだ。
「あ、ごめん。なんだった?」
「これ、義理チョコ。バレンタインだからさ、」
「いいの?ありがとう!」
「あー、うん。みんなとおなじのだし。あ、そうだ。そのチョコ早めに学校で食べて」
と謎の一言だけ付け足して彼女はサークルに行ってしまった。
自分が渡せなかったのが悔しくて…どうにもできなかった。別にバレンタインに渡せなくてもいいだろうけどそこは自分のプライドが許さない。彼女は果たして何時まで大学にいるのだろうか?早めに渡さないと帰ってしまうかもしれない。そんな葛藤の中、LINEでもして呼び止めればいいのだろうがそれすら勇気でない。てか、まだ追加してないから勝手にしていいのかもわからない。あー、どうしよう。考えてたら甘いものが食べたくなった。彼女から貰ったチョコとっておきたいが早めに食べてって言ってたから食べるかぁ…。綺麗にラッピングされた袋からチョコを取り出そうとしたら手のひらサイズの手紙が入っていた。

〇〇くんへ
突然の手紙ごめんなさい。
本当は今日のゼミの時間に伝える予定だったのですが、勇気が出なくて…
あんまり長い文書いても読みたくないと思うので用件だけ書きます。
伝えたいことがあるので空いてれば、
今日の17時に中庭に来てください。
無理なら…空いてる時間教えてくれませんか?LINE名◇◇なのでゼミのグループから勝手に追加してください。お手数おかけしますがよろしくお願いします。
◼️◼️より

僕は嬉しかった。丁度今日も車校もバイトも入れてないので何時まででも空いてる。
だからLINEしよう。追加していい。って許可されて好きな子のLINE追加しない人はいないでしょう。あー、この後が楽しみだ。そこで今度こそは逆チョコ渡そう。
えっと◇◇は…あった。

突然のLINEすいません。
お手紙拝見させていただきました〇〇です。
僕も丁度渡したいものがあるので17時に中庭に行きます。

そして、17時になった。
沈黙が流れる…
重たい口を開いて伝えたいことって?って冷たく言ってしまった。
すると彼女は
「あー、ごめんね。
実は本命チョコ渡したくて…〇〇くんのこと好きだから…1回デートしてくれませんか?それで〇〇くんが楽しいって思えたら付き合ってください。ダメかな…?」
そう、聞く彼女。
ダメなわけない。だって僕も好きだから。
「えっと…ごめん。びっくりしちゃって…
僕も好きだからさ、だからデート1回じゃなくてたくさんしよう?あと、これ本命の逆チョコ。良かったら貰ってほしいな。」
彼女はポカンとしていた。
だから僕は一言からかうように、
嫌だった?と聞いた。したら首を横に振り、
顔を真っ赤にして、嬉しすぎて頭が働かない。本当に私でいいの?って聞いてきた。
僕はもちろん♪と言ってたから不意打ちのファーストキスをした。
こんな恋愛ドラマが発生するとは思ってなかったら嬉しすぎる。
僕は絶対彼女を幸せにする。
そして大学卒業後、僕達は結婚した。そして子宝にも恵まれた。
ゼミ仲間はもちろん、友達や家族もびっくりしてたが盛大に祝福してくれた。今は彼女と子供と一緒に幸せな生活を送ってます。
end
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