この恋が罪だとしても
「今はそんな事どうでもいい!!保健室連れてくぞ!!」
「う、うんっ」
私は、北園さんを抱えて保健室へと走る泉くんの後を必死に追いかけた。
そして、保健室に着くと、泉くんは北園さんをベッドに横たえる。
そして、泣きそうな顔でその頬に触れた。
「雪乃っ、雪乃!!」
保健室で眠る恋人の名前を、何度も叫ぶ私の大好きな人。
あたしは、なんて事をしてしまったんだろう……。
後悔が胸をモヤモヤと締め付けた、そんな時だった。